鬼滅の刃の世界観をダンスに
この話をよさこい舞遊団華舞姫さんからいただいたのが昨年。
恥ずかしい話ですが実は私はその時まで鬼滅の刃を知らなかったのです。
よさこい舞遊団華舞姫さんが教えてくれた動画を見て、その独創的な世界観に圧倒されました。
まず、思い浮かんだのが
この世界観をどうやったら音にしたらいいんだろう
ということです。
江戸時代や戦国時代、平安時代、古代などをモチーフに曲を作ったことは何度もありますが、大正時代というのは初めてでした。
でも、鬼を題材に作ったことも多々あり、その取材で日本中の鬼巡りをしていたこともあります。
徐々に自分の中でもイメージを膨らませてゆきました。
そして
もの凄く綿密な指示書が届きました
数秒単位で細かく指示が入っています。
これで百人力!
鬼滅の刃のダンス曲を作れる!
と言いたいところですが、そこからが私の力の出しどころです。
例えばこのパートは〇〇みたいな感じで15秒というような指示が書いてあります。
音楽的なことが書いていないのにどうやって組み立ててゆくのか
・ 長調でゆくか、短調で行くか
・ 拍子はどうするか
・ 和風、オーケストラ、ロック、ジャズ・・・色んな表現法
・ 使用楽器を何にするか
・ スピードは
・ 効果音?
そしてそれらが決まったら、何小節にするかを決めます。
場合によっては、徐々に早くしたり、遅くしたり、大きくしたり、小さくしたり。
それらを果てしなく組みあわせて、ひとつひとつパートを作ってゆきます。
仮に一度組み立てます
それらのパートを組み合わせて、仮に一度組み立てます。
もちろん、4分から4分5秒までとか、全体の長さの要求事項も当然入っています。
生演奏抜きで仮バージョンを
生演奏抜きで仮バージョンをつくります。
だいたい、4-5バージョンはつくりますね。
それをクライアントさんにお聞かせして、その後修正をいれるか、どうするか打ち合わせします。
こだわりが多いクライアントさんが半分くらいいらっしゃるので、修正に入ります。
まあ、こちらも商売ですので(笑)、ある程度修正が入る方が儲かるので良いといえば良いのですが。
ぶっちゃけ、製作者としては最初のバージョンが完成度が高い
というのが本音です。
また修正が入ると、トータル時間の制限があるので、たいていの場合、寸切れとか、どこかのパートがスカスカになりがちです。
が
それを意識させないのが、製作者の腕の見せ所。
それに
自分も3つチームをやっていましたから
理想を曲にするのではなく、状況に合わせた妥協も必要
ということをよく知っています。
人数が少ないのにスケールが大きいパートが長すぎたりだとか、年齢層が高いのにハードなパートが多すぎるとか。
だから
自分が作りたい作品ではなくクライアントさんファーストで
曲をお作りし続けています。
だから、ジャッキーさんの曲調最近変わってきたねえ、とかよく言われますが、クライアントさんのリクエストにあわせて作っているだけですので。
自分が作りたいと思って作った曲は、もしかしたら皆無かも
あくまで仕事として曲を作る場合の話ですよ。
でも、いつもすっごく楽しみながら曲を作っています。
お待たせしました!
鬼滅の刃の世界観をモチーフに演舞するよさこい舞遊団華舞姫さん
です!
『紅焔〜引き継がれし思い〜』
作/編曲・楽器演奏・MIDIプログラミング・録音:
柳瀬ジャッキ―雅之
演舞はもちろんのこと、MCがプロはだしでかっこいい!
7部構成の演舞・曲をお楽しみください。
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